こんにちは、こんばんは。Nakarです!
まふまふさんの楽曲「暗い微睡みの呼ぶほうへ」の考察を自分なりにしていこうかなと思います。
新アルバムで聴いて改めてすごい曲だと感じたので自分なりに書いていきます。
また、直接的な表現は伏字もしくは遠回しの表現をします。
※一個人の考察であり解釈が異なる場合があります。ご了承ください。※
※微グロ注意※
暗い微睡の呼ぶほうへ

MV
曲名
「暗い微睡みの呼ぶほうへ (To the one that dark sleep calls)」
歌詞
生まれて消えるこの世界は
素敵なものだ そうなんだろう?
擦れば 滲んだ
鉛筆の手で妬み疑うもの全てを
ただゴミに出す今日だったな
心は空疎な
見せかけを探すだけ故に 何故に 目が覚める?
暗い微睡みの呼ぶほうへ
何もかも手放して
暗い微睡みの呼ぶほうへ
君の呼ぶほうへ 歩くだけそこの間違いを直すなら
消しゴムをかけてしまってよ
霞んだ 汚れと
ボクの顔ごと息もできないこの世界は
素敵なものだ そうなんだろう?
敢え無く 容易く
誰かと代わる命故に 縛る ものもない
落書きで夜をあしらって
夢中で息をしている
ここじゃない何処かの世界へ
ボクを書き足して
祈るだけ「等しくて自由な心」
「異なれど正しい身体」
虹を描こうと 絵筆を取って
あれおかしいな 黒が出ないよ下書きのままで埋もれている
今日のボクの命に意味はない
それならば 今すぐに すぐに
消してしまってよどれだけ心を殺した?
どれだけ色を抜いてきた?
終わらない悪夢を壊して
ボクを連れ去ってしまって暗い微睡みの呼ぶほうへ
深い眠りの果てまで
この世の終わりから向こうへ
君の呼ぶほうへ 歩くだけ
考察
1
「暗い微睡みの呼ぶほうへ」はモノクロをメインに、右から左にMVが進んでいきます。
コンクリートの打ちっぱなしの壁が背景となっています。
これは時間軸の表現だと思います。左が過去。右が現在もしくは未来。
そして、MVで彼は左を向かなかった。
この彼というのは、「歌い手」としてなのか「現実を生きる本人」としているのかはわかりません。
「生まれた意味などなかった。」などでも表現されていましたが、黒=死を意味すると思われます。
と、するならば白=生。生きている状態。と想像できるでしょうか。
そしてこのMVにはもう一つ色が出てきます。「赤」です。
1サビに非常に強く強調されています。

(その一瞬をスクショしてみたのですが、非常にリアルな描写になっていました。)
この「赤色」は彼に対する何かだと考えています。この直後にこの赤色の描写は別の形で現れます。

何かに縋るような表情の彼に突き刺さっている描写になります。
「君の呼ぶほうへ 歩くだけ」
「ここじゃない何処かの世界へ」
「この世の終わりから向こうへ 君の呼ぶほうへ 歩くだけ」
過去にそういったことがあったのかと思わせる歌詞となっています。
彼は「向こう」へ続こうとします。
この赤色の突き刺さる表現はこれ以降出てきません。
これは一度「向こう」へ行くことを試みた可能性があります。
赤色は「向こう」を表現する色だと考えられます。
肉体的になのか、精神的になのかは彼の解釈で分かれると思います。
2

ここからはその後現実を生きた彼の話のような気がします。
「夢中で息をしている」という歌詞と共に黒に落ちる(引きずりこまれている?)表現がされています。
先ほどとは打って変わって、必死の表情で手を伸ばしています。
そして赤い照明(?)に照らされています。これは間接的に「向こう側」に居ることだと解釈しました。
というのも夢中をそのまま「夢の中にいる状態」と考えると肉体は無意識下にある、と考えられました。意識がない状態=疑似的な向こう側。ということです。
しかし、睡眠というのは永遠には続きません。必ず起き上がります。
落ちる=起床 なのではないでしょうか。
書いていて思ったのですが、白と黒のイコールが違うような気もする。

落ち切った後にはMVはモノクロに戻りました。
ラスト

ここからは少年の回想?のようなパートに入ります。
虹を描こうと 絵筆を取って
あれおかしいな 黒が出ないよ
下書きのままで埋もれている
今日のボクの命に意味はない
どれだけ心を殺した?
どれだけ色を抜いてきた?
虹を描こうと 絵筆を取って
あれおかしいな 黒が出ないよ
虹に「黒」はありません。
十人十色といっても、存在しなければ意味がありません。誰も見つけてくれません。
みんなの色で虹を書いても「黒」はないので書けません。
下書きのままで埋もれている
今日のボクの命に意味はない
そんな黒という特徴を持った彼は、みんなで虹を書くことを許されず下書きにモノクロの虹を描いた。
しかし、全くもって必要とはされません。
周りの「色」は「個性・特性」と考えられそうです。
例えば、学校などでは「普通の子(虹色のどれか)」が求められます。
そうでない彼は「自分は必要ない」と感じてきたのでしょう。
どれだけ心を殺した?
どれだけ色を抜いてきた?
「黒」という色を抜いて、自分の個性・特性はおろか、心である自我すらも消して来たのでしょう。
個性や人の特性を重んじる彼にとって、そうやって来た現実が重く苦しかったのでしょうか。
この歌詞の中は特に計り知れない思いが詰まっている気がします。

終わらない悪夢を壊して
ボクを連れ去ってしまって
暗い微睡みの呼ぶほうへ
深い眠りの果てまで
この世の終わりから向こうへ
君の呼ぶほうへ 歩くだけ
決意
「活動」の終了を示唆していると思いました。
自我を捨て本当のことを伝えられずにいる状態 → 終わらない悪夢
活動終了=深い眠り
ということなのではないでしょうか。

ラストでは黒く鋭いものが背中に表れています。
これは現実が彼にとって酷く辛い状態にあると想像しています。
紅白出場や歌い手界隈を牽引していく存在、常に正しくあろうとする姿勢、大きな期待感など、いろいろな思惑が重圧となり彼に突き刺さっているのではないでしょうか。
「眠り」「果て」という文字だけ先に白塗りされます。
全体の考え
ラストが特に複雑で様々な考察が思い浮かんできます。
どのタイミング、どの世界の話なのかは分かりません。
活動者「まふまふ」としての人生なのか。「本人」としての人生なのか。
別の考察
①
白=活動者「まふまふ」としての人生
黒=現実
ではどうでしょうか。
黒から始まり、黒で終わる。それは、活動開始から活動終了までを表している。
そうなると必然的に彼は本人となるでしょうか。
しかしこれだと着地点がぐちゃぐちゃになってしまう。
②
白=夢
黒=現実
彼=活動者「まふまふ」
➂
逆再生の可能性
まとめ
自分の浅い考察ではここまでしか考えられませんでした。何か思いつき次第追記していきます。
いつか、本人の思う世界観を聞いてみたいなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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